幸せになるには ~アドラーの教えから~

今回は、生きづらい人にとって、ヒントになる考え方をご紹介します。

不安について。

不安という感情は、自身の命の危機を予測したりすることで、人間の生存に役に立ってきた。

一方で不安にハマり、自らの行動を制限してしまう。

アドラーは、目的論を唱える。

「不安」という感情が先にあって、「行動を制限する」と考えがちだが、これを否定する。

「行動を制限する」という目的が先にあって、「不安」という感情を作り出している。

また、トラウマも否定する。

過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。

P30 嫌われる勇気 ダイヤモンド社

自分が嫌いな理由は、…他者から嫌われ、対人関係のなかで傷つくことを過剰に恐れているから。

P68 嫌われる勇気 ダイヤモンド社

すなわち、この世は自身の思い込み、信念でできているという考え方である。

確かに哲学的観点からいうと、他人は自分であり、社会は自分である。

他者は自分の投影である。

世界は自分の信念で作り出している。

これは重要な考え方だと思うが、

生きづらい人は、思い込みにより他者を敵とみなしてしまっていることがある。

その信念を、他者はわたしの仲間なのだ、と変えることで、世界の見え方は変わってくる。

生きやすくなると思う。

私自身、考えをスイッチすることで、だいぶ変わったと思う。

この本に出会う前は、他者を信頼していなかった。

その前段階で、自分を信頼していなかった。

だから、他人との関係の築き方がわからない。

親にもらえなかった愛情を求めたり、歪んだ信念を受け取ったり(他者は信じれないものである、など)することで、他者に過剰に求めたり、突き放したりしていた。

それでは、他者といい関係になれるわけなかった。

喧嘩や愛憎など、たくさん経験し、経験するたびに「他者は信頼できない」「自分はダメな人間だ」という信念を強化していった。

負のループである。

負のループをぐるぐる回り続け、地獄へ進むイメージだろうか。

大事なことは、自分の歪んだ信念に気づき、それを変えようと決心することである。

ただ、愛着障害の人は、他者は敵であるという

その思い込みが幼少期の愛着によって染み付いたものだから、厄介である。

なかなか洗い流せない。洗剤をつかってもなかなか取れない頑固な汚れ。

底付き体験をしないと気づかない人も多い。

どう認知を直していくか。

まずは悪いところ、良いところひっくるめて自分を全肯定する。

ありのままの自分を受け入れる。

これが非常に重要である。

自己受容することにより他者信頼、他者貢献へと、幸福の階段をレベルアップしていける。

自己受容できて初めて、自己への執着を他者への関心に切り替えていける。

それによりさらに自分の価値を高めていける。

正のループである。

私自身が変わった考え方をご紹介した。

興味が出た方は、ご紹介した著書などぜひ読んでもらいたい。

またご質問いただけたら、その他生きづらさのヒントとなるような著書もご紹介します。

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